問いを、日常へ。
私は本を読みながら、よくノートを取っていました。
心に残った一文を書き写し、自分の考えを書き留める。
その時間は、誰かの言葉を通して、自分自身と対話する時間でした。
問いを持つこと。
立ち止まって考えること。
すぐに答えを出さないこと。
そうした時間に、私は何度も助けられてきました。
しかし、いまは物事に速さと効率が求められ、SNSには次々と情報が流れてきます。
日々の忙しさのなかで、考える前に判断し、立ち止まる前に次へ進んでしまう。
気づけば、自分が本当に何を考えているのか、どんな問いを抱えているのかを見失うことがあります。
人が何かを見つめ直すとき、その始まりには問いがあります。
このままでいいのだろうか。
本当に大切なものは何だろうか。
私はどう生きたいのだろうか。
明確な答えがなくても、その問いを持ち続けることには意味があります。
すぐに答えを出さず、問いとともにいる時間が、思考や感性を少しずつ変えていくことがあります。
TURN ON INQUIRYは、そんな時間を日常にひらくために始めました。
読むこと。
書くこと。
歩くこと、走ること。
誰かと話すこと。
雑誌、文章、対話の場、そして考えるための道具を通して、日々のなかで生まれた問いを流さずに持ち続けるきっかけをつくります。
TOI Magazineは、一つの問いを起点に、異なる視点や言葉を編む雑誌です。
「問いを育てるノート」は、ふと生まれた問いを書き留め、時間をかけて考えるためにつくりました。
これからも、問いとともに過ごすためのさまざまなものや場をつくっていきます。
良い答えより、良い問いを。
問いを、日常へ。